背中のブツブツは背中ニキビじゃないかも?
どんなに美人でも、どんなにお肌がツルツルでも、背中にブツブツとニキビのようなものがあると、彼氏や友達はきっとガッカリするでしょう。
背中ニキビのインパクトというのはそれぐらい大きなもので、背中が綺麗な人は全身もキレイに思われるみたいです。
胸元や背中は皮脂腺が多い部分ですから、皮脂分泌が盛んに行なわれますから、その部分が炎症を起こすとブツブツとした胸元ニキビや背中ニキビになります。
ところがブツブツしているからと、勝手に背中ニキビだと判断している人がかなり多くいますが、必ずしもニキビだとは限りませんから注意が必要です。
増殖して炎症を起こすことで背中ニキビになるのは「アクネ菌」ですが、皮膚に常在している「マラセチア菌」というカビの一種も背中ニキビのようにブツブツができます。
背中ニキビの認識が強いみたいですが、赤いブツブツが肩や二の腕、胸元にもできるのが特徴です。
ニキビによく似ているために、通常のニキビケアをしている人がかなりいますが、「マラセチア菌」はニキビケアでは治りません。
マラセチア菌はアトピー性皮膚炎にも関連があるそうで、マラセチア菌のたんぱく質が汗によって溶け出して、それが皮膚内へ入るとかゆみの原因になるヒスタミンが生成されることが広島大学大学院の研究によって判明したそうです。
ですからアトピー性皮膚炎のある人や、それに近い症状を持っている人は、背中にできているボツボツが背中ニキビではない可能性が高いことになります。
もしマラセチア菌である可能性が高い場合には、繁殖しやすい菌ですから、すぐ病院で診察してもらった方が良いでしょう。
ご家庭での予防は、ビタミンB2・B6を中心にした野菜などのビタミンを多く摂ることが大切です。
さらに体や体に触れる衣類などは清潔に保つことも重要な予防になります。
顔も繁殖しやすい部分ですから、メイク道具などのお手入れも大切です。
出しっぱなしの容器やパフなどに菌が付いていると、顔に菌を塗るようなものですから、こまめにお手入れしましょう。
背中ニキビは気になるもので、一日でも早く改善したいと考えますが、ボツボツが出来ているからといって必ずしも背中ニキビとは限りません。
しかし常在菌というのは、皮膚表面を弱酸性にして悪い細菌から身を守ってくれる大事な働きもしてくれていますから、ただの悪者だと決めつけないで下さい。
ストレスや寝不足、不健康な偏った食生活などを無くして健康な体の状態を保って、菌の過剰な繁殖を防ぐことで強い味方になってくれます。
マラセチア菌の赤いボツボツは背中ニキビ専用のケアでは治りませんが、健康的な生活習慣を送っていれば改善できる可能性はあります。
背中のボツボツが背中ニキビなのかそうでないかを見極めた上で、それぞれに合ったスキンケアを心がけましょう。